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Street Photography

ストリートスナップ:街の瞬間を逃さない、軽量で速写性の高い機材選び

ストリートスナップ(街角撮影)は、日常の中に潜む非日常を切り取るジャズのような撮影スタイルです。必要なのは、巨大なズームレンズではありません。街に溶け込み、被写体に威圧感を与えず、決定的瞬間を逃さない「速写性」こそが正義です。

1. ストリートフォトに求められる機能

最も重要なのは「携帯性」と「ステルス性(目立たなさ)」です。大きな一眼レフは周囲を警戒させてしまいます。ポケットや小さなバッグに入るサイズ感が理想です。

また、電源ONから撮影可能になるまでの「起動速度」も重要です。面白い瞬間は待ってくれません。

2. おすすめのカメラボディ (2025)

Ricoh GR III / IIIx

「最強のスナップシューター」。ポケットに入るAPS-C機として、世界中のストリートフォトグラファーから愛されています。片手で全ての操作が完結する操作性は唯一無二。

Fujifilm X100VI

クラシックな見た目で被写体を警戒させません。ハイブリッドビューファインダーとフィルムシミュレーションにより、撮る喜びと仕上がりの美しさを両立しています。

Sony A7C II

レンズ交換式でフルサイズ画質が欲しいならこれ。コンパクトな単焦点レンズ(40mm f/2.5 Gなど)と組み合わせれば、最高の散歩カメラになります。

3. レンズの選び方:28mm vs 35mm vs 50mm

スナップ撮影では、自分の足で構図を作る単焦点レンズが基本です。画角によって写真の物語が変わります。

  • 28mm (広角): 空間の広がりや、背景の状況を説明的に入れたい場合に適しています(スマホの画角に近いです)。
  • 35mm (準広角): 最も自然で万能な画角。被写体と適度な距離感を保ちつつ、ストーリー性のある写真が撮れます。
  • 50mm (標準): 視点を集中させたい時や、少し離れた場所から被写体を切り取りたい時に使います。
Pro Tip: ゾーンフォーカスを活用する オートフォーカスすら遅いと感じる瞬間があります。マニュアルフォーカスでピント位置をあらかじめ2m〜3mに固定し、絞りをF8程度まで絞り込んでおけば、シャッターを押すだけでピントの合った写真が撮れます(パンフォーカス)。

4. マナーとスタイル

街中での撮影は法的なルールとマナーを守ることが大前提です。

笑顔でコミュニケーションを取る、あるいは黒い服を着て気配を消すなど、自分なりのスタイルを見つけるのもストリートフォトの楽しみの一つです。