YouTube配信やポッドキャストを始めるとき、「どのマイクを買うか」ばかり気にしていませんか?
実は、マイクだけでなく、オーディオインターフェースやモニタリング環境も含めた「音のルート全体」を整えることが、高音質への近道です。
ここでは、自宅でできるシンプルな高音質セットアップと、失敗しない基本設定を紹介します。
1. 必要な機材はこの3つだけ
最低限、次の3つがあれば「聞きやすい配信音」は十分に実現できます。
ダイナミックマイク or コンデンサーマイク
環境ノイズが多い部屋ならダイナミックマイク、静かな部屋なら感度の高いコンデンサーマイクが有利です。
オーディオインターフェース
マイクのアナログ信号をPC用のデジタル信号に変換しつつ、ゲイン調整やヘッドホン出力も担当する「音のハブ」です。
モニターヘッドホン
外音を遮断しつつ、自分の声を正確に確認できる密閉型ヘッドホンが理想です。リスニング用より「フラット」な音が目安。
- マイクはオーディオインターフェースに正しい端子で接続されているか(XLR / フォン)。
- コンデンサーマイクなら、+48V(ファンタム電源)がオンになっているか。
- PCのサウンド設定で、入力・出力デバイスにオーディオインターフェースが選ばれているか。
2. 接続と基本設定の流れ
PCとインターフェースをUSBで接続
付属のUSBケーブル(またはUSB-Cケーブル)でPCと接続し、必要であればドライバーをインストールします。
マイクをXLRケーブルで接続
マイク → XLRケーブル → オーディオインターフェース前面のマイク入力へ接続します。コンデンサーマイクの場合は+48Vスイッチをオンにします。
ゲイン調整
普段より少し大きめの声で話しながら、メーターが「赤」に入らないギリギリまでゲインノブを上げます。クリップすると音割れの原因になるので注意。
ソフト側でデバイスを選択
配信ソフト(OBSなど)や録音ソフトのオーディオ設定で、「入力・出力デバイス」にオーディオインターフェースを指定します。
3. モニタリングのコツ(自分の声を正しく聞く)
「録っている音」と「聞いている音」をできるだけ一致させることが大切です。
- オーディオインターフェース本体のヘッドホン端子から直接モニターする。
- DIRECT MONITOR 機能があればオンにして、自分の声を低遅延で確認する。
- 配信ソフト側のモニター音量は上げすぎず、「二重に聞こえない」状態に調整する。
エアコン、PCファン、窓の外の車の音など、常に鳴っている環境音は意外と大きく録音されます。
録音するときだけエアコンを切る、マイクを口元に近づけてゲインを下げるだけでも、ノイズは大きく減らせます。
まとめ
高価な機材を揃えなくても、「マイク+オーディオインターフェース+モニターヘッドホン」の基本セットを正しく組むだけで、配信やポッドキャストの音質は大きく向上します。
まずはこのシンプルなルートを固めてから、必要に応じてミキサーや外部エフェクターを足していくと、迷わずステップアップしていけます。