「DTMを始めたいけど、オーディオインターフェースって何?」「パソコンに直接マイクを繋げばいいんじゃないの?」
そんな疑問を持つ初心者の方へ。この記事では、オーディオインターフェースの役割から選び方、おすすめ機種まで、ゼロから分かりやすく解説します。
1. オーディオインターフェースとは?
一言で言えば、「アナログ音声(マイクや楽器)をデジタル信号に変換してパソコンに送る装置」です。
逆に、パソコンからの音をスピーカーやヘッドホンに出力する際も、デジタル→アナログ変換を担当します。つまり「音の出入り口」です。
2. なぜ必要なのか?パソコン内蔵の音では駄目?
パソコンにもマイク入力端子はありますが、音楽制作には不十分です。理由は以下の3つ。
プロ用コンデンサーマイクが使える「ファンタム電源(48V)」を供給できます。
パソコン内蔵だと音の遅れが大きく、リアルタイム演奏ができません。
パソコン内部の電気ノイズから遮断された専用回路で、クリアな音質を実現します。
3. 選び方のポイント(初心者向け)
① 入出力の数を決める
2in/2out(2イン2アウト): 最も一般的。マイク1本+ギター1本を同時に録音できます。
4in/4out以上: バンド録音やドラム録音をする場合に必要。初心者はまず2in/2outで十分です。
② 接続方式(USB Type-A or Type-C)
最新のMacやノートPCはUSB-Cが主流ですが、古いPCならUSB-Aの製品も選択肢に入ります。変換アダプタを使う手もありますが、USB-C対応モデルの方が将来性があります。
③ 価格帯
初心者なら1.5万円〜3万円のエントリーモデルで十分です。FocusriteやSteinbergの製品はDAWソフト(音楽制作ソフト)が無料で付属していることが多く、コスパ最強です。
4. 2025年おすすめモデル(予算別)
| 機種名 | 価格 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| Focusrite Scarlett Solo | 約1.5万円 | 業界標準の入門機 | とりあえず始めたい人 |
| Steinberg UR22C | 約2万円 | Cubase LE付属 | 将来的にプロを目指す人 |
| MOTU M2 | 約3万円 | 音質が価格以上 | 音質重視の人 |
| Universal Audio Volt 2 | 約2.5万円 | ヴィンテージ感ある音 | ボーカル録音メインの人 |
どちらも定番中の定番で、使い方の解説動画も豊富。トラブル時も情報が多く、挫折しにくいです。また、付属のDAWソフト(ProTools FirstやCubase LE)で、すぐに音楽制作を始められます。
まとめ
オーディオインターフェースは、DTMの「心臓」とも言える機材です。高価なマイクやスピーカーを揃える前に、まずは良質なオーディオインターフェースを導入しましょう。
1.5〜3万円の投資で、あなたの音楽制作環境は劇的に変わります。