ミラーレス一眼を選ぶ際、最も重要なのは「カメラボディ」ではなく「システム全体」です。なぜなら、一度購入したレンズは長く使い続けるため、メーカーを乗り換えるコストは非常に高いからです。2025年現在、3大メーカーの特徴を徹底比較します。
三大メーカーの特徴比較
カラーサイエンスの王者
- 人肌の色が美しい
- 初心者向けUIが優秀
- RFレンズの光学性能
- ポートレートに最適
技術革新のリーダー
- 最先端のAF技術
- 膨大なレンズ資産
- 動画性能が強力
- サードパーティ豊富
堅実なプロ機
- Zレンズの描写力
- ボディの堅牢性
- 暗所AF性能が優秀
- 風景撮影に最適
レンズラインナップで比較
カメラ本体は数年で買い替えても、レンズは10年以上使い続けることも珍しくありません。将来の拡張性を考えて選びましょう。
| メーカー | 純正レンズ数 | サードパーティ | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| Sony Eマウント | 70本以上 | ◎ 豊富(Tamron, Sigma等) | 幅広い |
| Canon RFマウント | 40本以上 | △ 限定的 | やや高め |
| Nikon Zマウント | 35本以上 | ○ 徐々に増加中 | 中程度 |
AF(オートフォーカス)性能
Sony:AI駆動の最先端AF
被写体認識AF(人物、動物、鳥、車、電車など)が最も進化しています。動きの予測不能な子供やペットを撮るなら、Sonyが最強です。
Canon:Dual Pixel CMOS AF II
滑らかで自然なフォーカス移動が特徴。動画撮影時のピント送りが美しく、YouTuberやVloggerに人気です。
Nikon:暗所でも迷わないAF
Z9から搭載された「3D-Tracking」は、暗い場所でも被写体を見失いません。星空や夜景撮影に強いです。
価格とコストパフォーマンス
初期投資だけでなく、レンズ追加時の総コストも考慮しましょう。
- Sony: サードパーティレンズが豊富で、予算に応じた選択肢が広い。
- Canon: RFレンズは高性能だが高価。Lレンズ(赤帯)は特に高額。
- Nikon: 中価格帯のバランスが良い。FTZアダプタで旧Fマウントレンズも使える。
初心者で「とりあえず始めたい」: Canon(操作が直感的で、JPEGの色が綺麗)
動画も本格的にやりたい: Sony(AF性能と動画機能が最強)
風景・ネイチャーフォト: Nikon(Zレンズの描写力と暗所性能)
予算重視・レンズを安く揃えたい: Sony(サードパーティ製が豊富)
まとめ
「どのメーカーが最高か?」という問いに唯一の答えはありません。大切なのは、自分の撮影スタイルと予算に合ったシステムを選ぶことです。可能なら店頭で実機を触り、ファインダーの見え方やグリップ感を確かめてから決断しましょう。